由来

赤松家代々の旧宅内の氏神として崇められ、もとの社殿は現在の社祠の位置にあったが、焼失したという。古くから近隣の尊崇を集めている。境内の「いぬまき」は周囲3メートル、高さは20メートルを超え、樹齢は400年に及ぶといわれる大樹で3本あり、現在も亭々として聳え立ち、境内はこれがため昼なお暗い。当社に青銅造の鰐口があり、「奉納御宝前 願主中村正重敬白 享保二十年孟夏吉日」の銘がある。1735年(享保20)は、南町奉行組与力上総代官赤松源之進典村が、命により不動村でサツマイモを試作した年で、中村正重は典村の父である。試作成功を祈願して奉納したものといわれている。